2005年05月28日
エネミー・ライン
軍事マニアというわけではないが、戦争映画は好んで観る。特にベトナムを題材にした映画はほとんど観ていると思う。今夜たまたまテレビを点けたら「エネミー・ライン」だった。最新鋭機F18ホーネットがボスニア偵察飛行中に撃墜されパイロットは射殺、ナビゲータは大量虐殺の証拠写真を持って敵の追跡を逃げ切り、NATOの命令を無視し出撃した母艦の司令らに救出される... 戦争映画としては物足りないが「アメリカ万歳!」な娯楽映画だと思えば十分楽しめた。
それに反してベトナムや近代戦を題材にした映画は後味が悪い。プラトーン,ハンバーガーヒル,グッドモーニングベトナム,フルメタルジャケット... ワルキューレの流れる中、ヘリが機関砲を撃ちまくる「地獄の黙示録」なんて狂気そのもの。93年ソマリア内戦の実話を基にした「ブラックホークダウン」も酷く辛かった。「ランボー」でさえ辛い...
以前に観光でサイパンに行ったが戦争時の残骸があった。あんなキレイな海に武器を持って上陸したなんて、なんて酷いことをしたのだろうと思う。海岸に集まるナマコは戦死者の魂だとも言われ、ホントにたくさんのナマコが居たが、そう聞かされると辛すぎる。気持ち悪いなんて言ってる奴は過去この地で何が行われたかを知って欲しい。さらには真珠湾でVサイン(本人はPeace!のつもりらしいが... )の記念写真を撮る日本人もいるという。情けない... いったいヲマエラの頭の中はどうなっているのかと思う。
実話に基づく戦争映画というのは第二次世界大戦を含め中学高校の教材にでもすべきで、一般的なお勉強はその後でいい。まだ戦後である。ミンダナオ島での旧日本兵のニュースを聞くとそう思わざる得ない。タイ、ベトナム、カンボジア、フィリピンはまだ跡形のあるうちに訪れてみたいところだ。
投稿者 saturnalia : 2005年05月28日 23:51
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