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2008年12月17日
E233系の謎
今ではすっかり定着した中央線E233系ですが、運転席を見てると疑問に思うことが...
それはE233系ではワンハンドルになったマスコンなのに、201系のブレーキハンドルを運転士は持っているのだ。ある人は窓際にあるハンドルがちょうど納まる場所に、ある人はバッグの上に載せていた。もしかして、これは中央線の運転士だけに与えられた証か事故防止の御守りか。JR東日本の心遣いであろうと感心したが、そうかまだ201は実用運行中だから運転する場合があるからなのか(汗;)
もうひとつの疑問は左の写真のハンドル置き場がキズだらけということだ。アクリルカバーの中には前進/後退の切替レバーが納まるが、E233では使い道が無いハズで廃車となった201のものをそのまま積んでいるとしか思えない。これが置かれている理由は鉄ちゃんじゃないので分からないが、それが中央線だ。
#今日は朝から晩まで雨で今シーズン一番の寒さ。雪になるかと思った。電車や地下鉄は汗が出るほど暑く、昼の外出では冷え込むという状態を繰り返し、すっかり体調を崩しています。
投稿者 ami : 2008年12月17日 23:59
コメント(現在は受付していません)
いや、充分に鉄ちゃんですが・・・
投稿者 Catalyst : 2008年12月20日 08:20
何故、ハンドルを持っているのか?
それは201系がまだ2編成残っており、233系と共通運用が組まれているからです。
他の線区(M電線区を除く)の場合、折り返し時は担当してきた運転士・車掌がそれぞれ場所を交換(以下、エンド交換と呼ぶ)してそのまま継続して担当していくことが多いのですが、中央快速線・中央総武各駅停車は列車本数が多く、折り返し時間が2分・3分など僅かな時間で折り返す列車があるため、他線区のようなエンド交換をしていると移動と折り返しの機器整備や準備などで時間をロスし、所定の出発時刻に間に合わない可能性が出てくるのです。
そこで上記のようなことを回避するために、折り返し担当となる運転士・車掌を予め配置しておくことで僅かな時間での折り返しを可能としています。これを段下げもしくは段落ち交代と呼んでいます。もしお時間があれば、東京駅の中央線ホームを観察していればすぐに理解ができると思います。
ここからようやく本題に入ります。
中央総武線各駅停車のように209系・231系の2車種で、尚且つ固定ハンドル車のみになればハンドルの携帯が必要なくなるのですが、冒頭に申し上げましたように中央快速線は201系と233系に2車種で、201系はブレーキ弁ハンドルが必需品、233系は運転そのものにはハンドルが不必要といった具合に、ハンドルが必要な車種と不必要な車種が混ざっていて、尚且つ共通運用といって特段特定の電車の運用に201系を充当するような措置をしていません。これがミソなのです。
先程の段落ち交代同様東京駅を例にしてお話しますが、東京まで担当してきた運転士はそのままハンドルを携帯して、何本か後の折り返しとなる下り電車を担当する際にそのハンドルをそのまま充当して使用しているのです。これは201系全盛期の時からのやり方です。
従ってもし233系だからと言ってハンドルを携帯してないと、折り返し下り担当の電車が201系が来た場合、ハンドルがないので運転できなくなってしまう恐れがあるのです。また列車によってハンドル携帯・不携帯を行うと上記の理由の他に、折り返し段落ち交代するのは東京だけではないので特定の箇所にハンドルが偏る、運転士がハンドル携帯を失念しやすくなる、といったデメリットがあり、運転士の作業を統一する観点や意識付けといった観点から見ても、現状のように固定ハンドル式の233系を201系に見立ててハンドルを携帯するほうが理に適っているんだと思います。
何となく、ご理解頂けたでしょうか?(冷汗)
余談ですが、途中少し触れました中央総武線各駅停車ですが、103系・201系・205系・209系・231系と一時期5車種も存在してた時期があったのですが、その時も今の中央快速線同様の理由で、常にハンドルを携帯してました。総武快速・横須賀線の113系・217系が混在してた時も一緒です。217系に関しては確認してないので断言できませんが、中央総武線各駅停車の209系・231系に関しては、
固定ハンドル式の209系・231系に統一されてからハンドル置き場が撤去されたので、中央快速線も201系が完全撤退したら恐らく同様に233系のハンドル置き場も撤去されることと思います。
尚、固定ハンドル式の205系とハンドル不可欠の201系が混在している京葉線では上記のような方式は採らず、段落ち交代で乗り出す運転士が自分の乗務予定の列車に201系がある場合のみ詰所からハンドルを持ち出すようです。従って、その日の201系の運用を職場の当直から事前通告されているか、詰所に201系の運用が表示されていてそれを確認しているのでしょう。
投稿者 事情通 : 2008年12月20日 20:41
事情通さん、詳しくありがとうございます。
ハンドルは車両を運転するためのキーみたいな意味もあると思いますが、
中央線は運行数が多いので、いちいち詰所にハンドルを取りに行ってたら
間に合わないのかもしれませんね。
でも運行が終わったら車両をロックするという意味もあるハンドルですが、
新鋭車両ではこういうキーの役割をするモノはあるんでしょうかねぇ... うーん
投稿者 あみりん : 2008年12月21日 13:08
現在の新系列の車両は、E233系でも採用されているように固定ハンドル式のワンハンドルマスコンが主流です。
このハンドルを動かすためには『マスコンキー』が必要です。マスコンキー1本あれば運転可能です。
固定ハンドル式になる以前の車(103系や201系など)は、ツーハンドル式の運転台でマスコンとブレーキ弁がそれぞれ独立して分かれていましたが、この時からマスコンを動かすにはマスコンキーが、ブレーキ弁を操作するにはブレーキ弁ハンドルがそれぞれ必需品だったものですから、現在の形は操作性・携帯性、両面の利便性を考慮して至ったものなのです。
投稿者 事情通 : 2009年01月03日 16:07