2005年12月17日
居酒屋[男の仕事場]
居酒屋に行くと思うことがある。そう思える居酒屋はそれほど大きくない店で炭火の焼台がある処。何を思うのかというとロックバンドみたいなのだ。特に4人で店をやってる場合はLed Zeppelinを彷彿させる。そこは男の仕事場(コクピット)であり、ステージなのだ。
メンバーに当てはめてみるとこんな感じ(^_^;
■ホール担当:ロバート・プラント −ボーカル−
店を自由に動き回り、注文を聞いたり品出しや片付けで客に接する機会が多い。呼び込みに始まり、動きは一番派手で店のアイドルでもある。しかし店の第一印象はここで決まる重要なパートである(スリムな長身)
■焼台担当:ジミー・ペイジ −ギター−
店の顔である焼鳥を担当し、適宜な判断で注文毎の串焼を正確にさばく。実はこっちの方が店長(リーダー)であったりもする。なお注文が間違っても「ごめん、これでいぃかな?」と、客を納得させる妙な愛想もある(小柄)
■飲物担当:ジョンポール・ジョーンズ −ベース、キーボード−
複数の客でも同じ泡の量でビールを一緒に出したり、結構神経を使うパートである。飲物以外にも店の全般的な業務もこなし、実は隠れたアイドルでもある(中柄)
■料理担当:ジョン・ボーナム −ドラムス−
串焼以外の料理を担当するパートは坦々と注文の料理を作り、味や品出し時間も客の期待を裏切らない店のペースメーカーであり要でもある(割と太め)
不思議なことに4人編成の居酒屋はたいがいこれが当てはまる。そして客であるボクは彼等の演奏(仕事)を見てるのが好きなのである。酒は家でも飲めるが、わざわざ外の小さい焼鳥屋で飲む理由はこのステージを見たいからなのだ。
これを最初に感じたのは、ずいぶん通った飯田橋の店である。炭火焼ではないが、いかりや長助みたいなホール担当のおっちゃん、他のメンバーの動きはまさに正確無比なブリティッシュ正統派ロックバンドみたいだった。こういう店は見てて気持ちいい。もちろん今も店はある。飯田橋には他にも「おでん」や「鳥雑炊・つくね」が美味い店があった。都内の帰りにたまには寄ってみたいと思う。
そういえば最近、近くの居酒屋で「70〜80年代ロック」がかかっていた。おそらく有線だと思うけど、デビッドボウィの「Space Oddity」が流れた時は涙もんだった。こういう曲の中で飲むのはかなりうれしい。昔、吉祥寺にあった「赤毛とそばかす」みたいなリクエストを大音量で掛けてくれて飲める店が今は無いのはちと寂しい。
投稿者 ami : 2005年12月17日 23:59